昭和五十八年三月二十五日より同二十九日までの五日間、前年度に引続き、京都市東山区の妙法院門跡所蔵の史料調査を行ない、以下の史料を撮影した。整理の番号は、前年度の報告と同じく、「妙法院所蔵重書目録」（架番号四一〇〇／六五／一〜一〇）に準じた。
第六十ノ箱
第四括
一、（梵字三字）許可印信 一冊
（奥書）享禄三年庚〓九月四日奉受了、盛栄金剛
二、自行之法一座私 一冊
（奥書）求法弘賀／伝燈大阿闍梨位遍照／金剛舜示／天文十六年丁未十一月七日
三、大会聞書 一冊
（奥書）右条々、西搭止観院久運／擬講ヨリ給テ写書之、／慶長拾伍年庚戌九月廿一日／亮尊
四、曠野神供 一冊
（奥書）寛永六年卯月上旬／実相坊（梵字一字）
五、去誠還来法 一冊
（奥書）東塔北谷光乗坊法印之／以御本書写之、／同谷之宝乗院地円之、／元和六年八月吉日
六、新成顕本尋集 一冊
（第一紙書出）寛文五乙巳年二月廿三日遂業、
七、十三部種子 一冊
（奥書）文政六未歳／五月吉日写之、
八、奈落支度 一冊
（奥書）元和三年八月吉日／本主地円道盛
第五括
一、探題故実私記恵光院流 一冊
（奥書）慶長十六八月旬二写畢、求法沙門秀憲（花押）
二、令旨引付天文十年五月以来 一冊
三、烏芻大輪伝受記 一冊
（奥書）正和四—乙卯五月廿四日、以匠師御自抄御本、／於大吉祥院東台部屋書交了、尤可秘之、／道猷記之、
四、寛文十一年六月開闢竪者名帳 一冊
（奥書）寛文十一年六月高祖八百五十年／聖忌大会新題者勤仕如件、／探題権僧正法印大和尚堯憲（花押）
第七括
一、大会題者用意 一冊
（奥書）永録伍年八月日／竪者舜慶／眞如房／書写了、
第八括
二、竪義日記 一冊
（表紙墨書）秀憲之
四、得縄図 一冊
（表紙墨書）四明末流／双円房／集海之
五、大会中日記 一冊
（表紙墨書）秀憲之
八、要文無性有情 一冊
（表紙墨書）新日吉蔵
十一、色具三千 一冊
第九括
一、延暦寺三院僧徒〓次享和三年 一冊
二、延暦寺三院僧徒〓次補略文政六年 一冊
三、僧侶次第明和七年十月朔日 一冊
四、僧侶文化元年 一冊
五、僧侶文政六年 一冊
六、僧侶弘化二年二月一日 一冊
七、官位次第安永七年正月一日 一冊
八、官位次第安永九年 一冊
九、補略文政十年六月一日 一冊
第十括
一、仏説地心経永禄三年七月八日写 一冊
五、不動立印百字讃
六、不動立印十四妙契宝暦十二年七月記 一冊
九、穢迹金剛神呪記天明七年記 一冊
一〇、護諸童子陀羅尼経宝永七年写 一冊
一一、無量寿決定光明王如来陀羅尼経 板本一冊
第十一括 書籍目録 十点
第十二括
二、享保十八年十一月堯恭親王灌頂加行巻数留 一通
三、汲閼伽秘法 一包
四、行軌（雑々顕密供ノウチ） 一包
五、諸秘密諸大事雑々 一包
イ、小蟻蛾秘法 一帖
ロ、能延六月法 一帖
ハ、蟻蛾秘法 一帖
ニ、如意宝珠秘法 一帖
六、密教秘書類 一包
イ、地鎮私記 一冊
ロ、知死期経真言抜書 一帖
ハ、神供 一帖
ニ、験者作法 一冊
ホ、胎金密印 一通
ヘ、立印表白 一通
ト、中堂不断供花之事 一包三通
七、大灌頂光明曼供次第 一包
イ、光明曼供 一通
ロ、次第等 五点
八、護摩供物之事 一冊
九、慈恵大師無言加持次第 一通
第十三括
一、水丁印明類 一包
三、六月成就作法 一包
四、紅葉山八講論題僧名等 一包
五、法儀ニ付法万院書面等 一包
六、法万院義空書面類 一包
第十四括
一、一品之例 一包
二、回峯行書類 八点一括
三、回峯行者手文 一包
第十五括（包紙）「古キ灌頂印信」
一、イ、寛永四年三月定海示不動法印信 二十一通
ロ、隻身供支度案 一通
（瑞書）「文永九三四、以小山御筆本書写之了、彼御草歟云々、」
（延応二年二月 日阿闍梨権律師法橋上人位註進）
七、七星真言 一枚
九、真言院後七日御修法巻数案
御持僧請文案 一巻
一〇、大般若転読作法（断簡） 一包
（奥書）天文十年梅月中旬之比、白／川新日吉門跡仁居住之砌、／以竹園御本、卒尓書写之、／仍文字等其誤多歟、以他本、／不日令〓之遂清書、於此草／案者、可入火中而已、
大僧都覚継
一一、口决（前欠）慶長九年五月高俊記 一紙
一二、覚永免許五ヶ条書天文十五年六月 一通
一三、（包紙）「行用不足物」（行軌断簡等一括） 一包
（鎌倉ヨリ戦国期ニ及ブ奥書ヲ有スル断簡）
第十八括
一、永正十二年於山上覚胤親王御水丁賛衆 一通
二、実祐乞戒偈 一枚
番外、花蔵院縁起 一巻
第六十ノ箱
第二十七括
一、雑々書状覚書等 一括
イ、正和五年後十月廿七日定房奉院宣写
貞和五年十二月卅日右少弁奉綸旨写 一紙
ロ、大永二年正月一日—十六日記録断簡 一紙
ハ、慶長二年二月十三日中納言基孝記東遊歌 一紙
ニ、元和七年正月十四日巻数案 一通
ホ、寛永元年三月廿三日大蔵卿書状 一通
ヘ、寛永七年八月日令旨案小河寺大衆宛 一通
ト、寛永九年十二月五日酒井讃岐守土井大炊守書状案板倉周防守宛 一通
チ、承応二年三月大猷院殿第三回日光参向伝馬人足之事 一通
リ、元文元年九月日女御御里御所安鎮下行注進 一紙
ヌ、健宮御得度延引事真応記 一紙
ル、二月廿一日極〓重房書状 一通
ヲ、三月一日同右書状 一通
二、雑々書状等 一括
イ、明暦元年十月十九日寛済書状金剛院大僧正宛 一通
ロ、正月五日寛済書状金剛院大僧正宛他 十四通
ハ、正月九日極〓重房書状他 五通
ニ、慶安五年八月七日御里坊事覚書 一紙
ホ、六月廿五日佐竹義竪書状 一通
ヘ、二月八日常尊書状 一通
他一三五点
第三十括
二、（外題墨書）「灌頂記円守」 一巻
嘉暦四年七月廿三日御灌頂御布施装束道具等ノ送状案
三、（外題墨書）「日厳院実昭四度加行之事」 一巻
文正元年四月晦日ヨリ同二年五月廿日ニ至ル
四、瑜祇第三重 一巻
（奥書）「応仁元年八月四日／伝阿闍梨権大僧都大和尚位澄賢示」
六、（外題墨書）「加行日数小坂覚永筆」 一巻
イ、（内題）「実昭四度事阿闍梨教覚御記也」文正元年寛正六年
ロ、（内題）「覚胤親王四度事」文明十五年三月—十二月
ハ、（外題墨書、別紙貼継）「四度等加行日数事 改名覚永」天文六年
ニ、（内題）「覚恵加行事 亮誉同之」永禄二年—六年
ホ、（内題）「十八道加行事永暹」永禄五年
ヘ、（内題）「胎蔵界加行事他」永禄十一年
ト、（内題）「公厳四度之事」天正三年—四年
チ、（内題）「入道最胤親王十八道加行事」天正六年同九年
（巻尾奥書）「天和元年霜月廿八日修補了／末流（花押）記之」
七、（外題墨書）「三昧流伝受事」 一巻
第三十二括
五、堯尊親王座主記 一巻
（外題墨書）「第百六十四主
天文座主記 大僧都兼空」
（内題）「即往院座主御拝任事少々／治山三ヶ年」（堯尊親王）
（奥書）「今年正月十三日座主死闕ニ付／幸当門主御切口之条新補之／義自両門主青門梨門被相催之条／件御記覚永大僧正勘注也、以／彼真翰於宵灯前／令書写畢／寛永十六天二月二日法印大僧都（花押）」
「如此委悉之注記／希有之儀也、向後／可為門不出者哉／秘蔵々々、朱点／加留事／雖畏かましく候／為見易なれは也」
天文十年九月ヨリ十一年八月ニ至ル
番外、天台曼荼羅供次第他 一括
建暦・文治年間記事、紙背文書アリ、
第六十一ノ箱
第一括 口宣案
一、房純口宣案 一巻
イ、承応四年四月七日任権律師 一通
ロ、明暦二年九月十七日叙法眼 一通
ハ、寛文十年十一月三日叙法印 一通
ニ、万治四年三月六日転任大僧都 一通
ホ、万治元年十二月廿一日任権少僧都宣旨 一通
追加、房恕口宣案
寛文十年十一月三日叙法印 一通
第二括 口宣案、宣旨等
一、秀尊口宣案写 一包
（包紙）「口宣案三通神護寺秀尊」
イ、寛永廿年正月十一日任権律師 一通
ロ、万治三年三月廿二日任少僧都 一通
ハ、寛文十一年五月廿八日転任大僧都 一通
第三括
一、款状及び消息 一括
ロ、元禄九年八月十三日権僧正款状案 一通
ハ、三月十七日大僧都晃海奉二品親王御消息案 一通
ニ、三月朔日権僧正周海奉輪王寺宮御消息 一通
ホ、二月廿一日法眼堯什奉妙法院宮御消息 一通
ヘ、十月三日兵部卿寺主承隆書状案壬生官務宛 一通
ト、一身阿闍梨之例 一通
二、勅会水丁類、一身阿闍梨類
イ、（包紙）「堯尊親王一身阿闍梨官付」 一通
ロ、寛永十七年三月日堯然親王御款状案 一通
ニ、（包紙）「灌頂勅会之勘例」 二通一包
１、勅会灌頂之覚 一通
２、梨本御灌頂勅会之勘例 一通
ホ、寛文五年三月廿五日十禅師礼拝講差定 一通
ヘ、八月廿九日僧正堯続二間夜居綸旨請文 一通
第四括
一、五大尊御修法書状案 一巻
イ、二月廿三日左衛門佐資慶書状 一通
ロ、二月廿三日座主宮御消息 二通
ハ、修法勤仕僧名 一通
ニ、寛永拾八年三月廿二日布施物請取 一通
ホ、寛永十八年三月九日堯然親王御巻数案 一通
二、堯憲大僧正勅許ニ関スル書状 一巻
イ、七月十九日基量返書 一通
ロ、十一月一日基量書状日厳院大僧正宛 一通
ハ、十一月二日堯憲書状頭中將宛 一通
ニ、十一月二日長賢書状日厳院大僧正宛 一通
ホ、基量返書 一通
ヘ、基量返書 一通
三、蹴鞠門弟ノ許可状 一括
イ、宝永二年十二月八日雅豊常住金剛院僧正円恕宛 一通
ロ、宝永三年四月廿九日同上 一通
ハ、宝永四年九月廿六日同上 一通
ニ、七月廿三日雅威金剛院僧正宛 一通
ホ、同上 一通
ヘ、正月四日宗職金剛院権僧正宛 一通
ト、七月七日宗職金剛院僧正宛 一通
チ、九月十三日宗職久世前大納言宛 一通
リ、後十一月二日雅光金剛院僧正宛 一通
ヌ、八月二日同上 一通
ル、六月一日寛慶書状 一通
ヲ、七月十七日通根書状金剛院宛 一通
ワ、九月十三日通根書状金剛院宛権僧正宛 一通
第五括
一、（包紙）「当院相承金剛院」 一包
イ、金剛院相承次第 一通
ロ、常住金剛院東尾門跡縁起草 一巻
（奧書）「正�二壬辰年九月日」
ハ、常住金剛院歴代 一綴
ニ、常住金剛院相承次第 一通
ホ、常住金剛院東尾門跡法嗣并俗姓系図 一巻
ヘ、常住金剛院勧進状案 一巻
ト、霜月廿日威儀師隆快言上書一位律師宛 一通
三、（端裏）「公助僧正示血脈」 ○裏ニ連歌懐帋 一通
（奥書）「右血脈相承之内久遠実成、一心三観四句成道證道八相、草木成仏、被接法門伝授 大永三年閏三月廿二二日法務前大僧正法印大和尚位公助示 」
四、慶長八年十月廿七日雄盛西谷行光房譲与状 一通
五、天文五年閏十月十一日左弁官下文写 一通
六、慶長九年二月廿七日宣旨写 一通
七、寛永元年十二月廿一日連署状 一通
（端裏）「西徳院門前被官等連判 覚任」
八、（端裏）「款状 智楽院」 一包
イ、慶長九年仲春廿四日法華会探題ノコト 一通
ロ、慶長十五年季秋六日権僧正天海法華会探題ノコト 一通
ハ、寛永十七年盛憲権僧正款状等 一通
ニ、寛文十一年四月堯憲款状案 一通
第六括
四、
イ、慶長十三年十月一日諷誦文案 一綴ト一通
第七括
一、元和九年十一月禅定二品親王御入壇記録 一巻
五、詩文和歌草稿等○「高良山十景詩歌序草」 一枚
第八括
一、実円四度加行所作 一通
二、覚胤親王四度加行御所作 一通
三、天文六年卯月晦日覚継十八道巻数案 一通
四、天文六年六月廿三日覚継金剛界巻数案 一通
五、天正九年六月八日常胤親王胎蔵界御巻数案 一通
六、天正九年六月廿一日同金剛界御巻数案 一通
七、元和五年八月廿二日堯然親王金剛界初行御巻数案 一通
八、 一巻
イ、堯然親王四度加行日数
ロ、堯恕親王御加行日数
一一、覚永護摩巻数案 一通
第九括
一、円恕加行之中到来帳貞享三年閏三月十六日 一冊
二、護摩助咒之記貞享三年九月十三日 一冊
三、金剛院円恕加行日記 一冊
四、十方神供 一巻
（奥書）「元仁二年二月廿六日以或人本書写畢、
件本以先師御本書写之云々、
一校了、無障金剛公渕 伝領権律師円守
件作法公渕闍梨以自翰写功畢、秘々中深旨、縦雖為門弟非其器用、輙叶一覧茂間布者也、多幸々々、
寛永二七晦写功訖、法曼比丘権律師覚任 」
五、諸家昇進次第 一巻
第十括 僧官申状及ビ官位勅許ニ関スル書状
一、「承応二年」十二月十四日兼空転大ノコト 一通
二、「延宝八年」十二月廿四日恵明院権律師勅許ノコト熈定 一通
三、正月廿日円恕法眼勅許ノコト基勝 一通
四、三月六日円恕大僧都法印勅許ノコト定理 一通
五、十二月廿三日円恕大僧正ノコト治房 一通
六、最近ノ申状及ビ書状等
イ、「享保四」極月十六日高顕 一通
ロ、「享保四」極月十三日高顕 一通
ハ、正月廿六日熈定 一通
第十二括
一、元禄十一年霜月廿二日天台会衆議差定 一通
二、六月二日知足院書状日厳院僧正宛一通他 合三通一巻
三、十二月十九日観理院等連署状他 合四通
第十三括
一、応永廿弐年十二月廿三日常住金剛院領等安堵状写 一通
二、永正十二年十二月九日光什書状写 一通
三、天正十三年七月六日左中将慶親奉綸旨写金剛院法印宛 一通
四、慶安二年二月十七日阿弥陀像開眼状案 一通
第二十一括 （包紙）「金剛院相承大切之品也、兼空師記録等」 一包
第六十四ノ箱
第二括
一、八月十日 堯然親王消息案 一通
二、季月十五日 堯然親王消息案 一通
三、正月八日 堯然親王消息案 一通
四、季月十五日 堯然親王消息案 一通
五、七月廿一日 堯然親王消息案 一通
六、堯然親王消息案 一通
七、正月九日 堯然親王消息案 一通
第三括
一、堯延親王消息案 一通
二、十月廿二日 堯延親王消息案 一通
三、後陽成天皇勅書写 三通
第五括
一、廿四日 堯恭親王消息案 一通
二、堯恭親王消息案（前欠） 一通
三、廿七日 堯恭親王消息案 一通
四、羽箒ニ付キ覚 一通
第七括 女房奉書 十六通
第九括
一、冷泉家系図 一巻
二、吉田家系図 一巻
三、高階氏等系図 一巻
第十一括 書状案等 十四点
第十二括 書状案等 五点
第十三括
一、十二月七日 難波宗城書状 一通
二、冷泉為村女房懐紙ニ付キ覚書 二通
四、和長卿記・二水記抜書 一枚
五、二水記抜書除目申文封式 一枚
六、日記抜書 一枚
七、高倉家記抜書付衣事等 一枚
八、高倉家記抜書藤丸浮文指貫事 一枚
九、五月十九日 良覚書状 一通
十一、飛鳥井家記抜書 一枚
その他細々抜書など総計三十二点
六十四ノ箱番外
一、正月日 某書状案 一通
二、十一月廿三日 一条実経書状案 一通
三、正月廿五日 堯憲書状案 一通
四、崇禎壬午十月日 朝鮮国礼曹参判李植撰日光山鐘銘并序写 一枚
五、正月十八日 随衛書状 一通
六、十二月十八日 滋野井公澄書状 一通
七、八月五日 梅渓通条書状 一通
八、六月七日 石山師香書状 一通
九、十二月廿一日 滋野井公澄書状 一通
十、三月廿三日 基方書状 一通
十一、四月八日 久世通夏書状 一通
十二、正月十二日 基長書状 一通
十三、八月十五日 梅渓通仲書状 一通
十四、九月十六日 五条為範書状 一通
十五、極月廿二日 随衛書状 一通
十六、九月八日 由雪書状 一通
十七、正保二年霜月八日双厳院外大会覚 等 五通一巻
十八、十月三日尊勝院書状 等 七通一巻
十九、仮名消息 二通
二〇、�詠御色紙筆者目録 二枚
二一、正覚院書状 一通
二二、梵字字母表 一枚
二三、三条西公福詠草 一枚
二四、宝暦十二年十月六日 茶湯書付 切紙十二通
その他十一点
第六十五ノ箱
第一括
一、法務饗次第 一巻
二、尊勝法請文等案 一巻
（保延二年ノ尊勝法ニ係ル、五月廿一日兵部権大輔時延申文以下二十四通）
三、源氏物語系図 一巻
第二括
一、天正十三年〔 〕〔二月カ〕十九日 賦何路連歌 一巻
（人数、宗安七、能札一、能閑七、徳順八、能長七、宗勢一、能安七、禅興五、能運五、禅永八、慶純六、禅祐五、紹巴九、良公六、乗海四、召為六、宗知一）
二、天正十六年正月四日 賦何木連歌 一巻
（人数、紹巴十三、家勝一、昌叱十二、心前十一、興山上人九、新栄八、正繁一、恕云八、承由六、宥信五、宗知六、玄仍五、宗札六、仍繁一、一千世一）
三、文禄五年五月十五日 賦何路連歌 一巻
（人数、政盛十一、乙重十、忠勝十二、直政九、行長十一、生勝九、能札十三、宗務十二、承由十二、能円一）
四、慶長二年八月七日 於木食上人興行賦何連歌 一綴
（人数、紹巴法眼八、応其上人七、白八句、昌仕法橋九、徳善院僧正八、日大八、新三位七、玄旨法印九、玄何八、義光朝臣七、素俊六、支兼七、長俊七、玄仲一）
第三括
一、六月廿二日 尊純親王消息 一通
二、六月十八日 尊純親王消息 一通
第五括 堯恕親王筆下絵 二十五枚
第六括 堯恭親王和歌色紙 奥書共十六枚
（奥書）「右任東尾老大僧正望、自丁未歳毎冬一首、于今年書写畢、
時享保十七壬子〓孟冬中浣 無品（堯恭親王花押）親王 行年十六歳」
第七括 堯然親王詠草 二枚
第八括
一、堯恭親王詠草 二枚
二、堯恭親王書付ノ留 一枚
（包紙）「常仁親王之押依頼書付進呈、寺家宰相為使参候故、直ニ遣ス、宝暦十年八月三日
奉書四ツ折ニ書付也、包紙有之、又上ノ包紙ニ御押ト備中ニ書付させ遣ス、」
四、寛延元年十二月廿七日 堯恭親王宸筆心経等下賜之記 一枚
五、難波宗城蹴鞠装束覚書 一枚
（包紙）「鼻〓之事、僧蹴鞠装束ノ事」
（包紙裏書）「此蹴鞠記トハ難波家記之様ニ相聞也、即侍従宰相宗城卿自筆、依今約持参也、宝暦九年三月四日、入来之節随身、」
六、難波宗建蹴鞠覚書 四枚
（包紙）「此二紙書付、難波前中納言宗建卿ヨリ約束ニヨツテ到来、彼卿直筆也、元文四年九月五日」
七、蹴鞠扇子之図及ビ蹴鞠之図 四枚
（包紙）「元文四年十月廿一日、難波前中納言宗建卿ヨリ来、鞠扇子之図三枚」
（蹴鞠之図端書）「元文五七朔、内蹴鞠之図、尤立御也、」
第九括
二、茶湯覚書（無題） 一綴
（奥書）「右者岸紹曷老人之筆也、稽古之節持参也、」
五、五月三日 真仁親王書状 一通
六、鞠道免許状 二通
（包紙）「天明六祀六月四日、両家江蹴鞠入門之書付、従彼方雑掌使ニテ来ル、飛鳥井侍従三位雅威書、」 （包紙）「同シ、難波大納言宗城書、」
第十括
一、二月廿六日 尊純親王消息 一通
二、寛永十九年六月十日 尊純親王恵心僧都画像裏書写 一通
三、二月七日 三門主連署状案 一通
四、五月四日 公弁親王消息 一通
五、慶安元年十月廿六日 前天台座主二品親王御書写 一通
一六、歌集奥書写 一枚
（本文）「永正二年三月日書写、僧正尊海
以愚老所筆之本書写云々、
永正十五暦季秋上潮 牡丹花（花押）
這集以家之秘本書写之云々、最可証本者也、
于時天文廿年季秋上旬 准三后（花押）」
一七、料理ノ図及ビ書付 十点一包
（包紙）「高橋若狭守〓来御献之図」
（林幹彌・今泉淑夫・鈴木圭吾・酒井信彦）
『東京大学史料編纂所報』第18号p.129
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